夏のチャレンジ企画「3 Peaks challenge 富士山」

今回は日が長い夏だからこそできるチャレンジ企画。世界遺産富士山を舞台に、3つのメジャーな山岳道路を走破しながら富士山を一周するチャレンジライド。距離200km、獲得標高差5000mの実走記だ。

目次

スパイスてんこ盛り激辛ライドは楽しい!?

サイクリングの楽しみ方は広がり続けている。

週末のサイクリングロードでロングライド、おしゃれなカフェライド、不整地を楽しむグラベルライドなど、心地よくペダルを漕いでいるだけでも、何気ない四季のうつろいに出会い、非日常を感じられる。どんな走り方でもサイクリングは楽しいのだ。でも、そこに「頑張る」という名のスパイスを加えると、よりその楽しみに深みが増す。カレーライスにスパイスが入った方が美味しく感じるのと同じ。ただ、そのさじ加減は人それぞれ。

今回の夏のチャレンジ企画は、どちらかといえばスパイスてんこ盛りの激辛ライドかもしれない。

今回紹介するコースはタイトル通り、「3 Peaks challenge 富士山」だ。チャレンジ系イベントとしては知られた存在だが、簡単に達成できるほど楽な挑戦でもない。

「3 Peaks challenge 富士山」って何?

まず、「3 Peaks challenge 富士山」とはどんなものなのか説明しよう。

富士山には自転車で走行できるメジャーな登坂道路が3本ある。一つ目は山梨県富士吉田市から登る「富士スバルライン」。二つ目が静岡県御殿場市の須走口から登る「ふじあざみライン」。そして3つ目が、同じく富士宮市から登る「富士山スカイライン」だ。いずれも麓から富士山5合目まで道が続き、標高は2300〜2400mまで到達する。

この3つのPeak(ピーク)をクリアしつつ、富士山麓の道路をぐるっと1周を目指す挑戦を指す。距離は200km、登りの標高の合計(累積獲得標高)は5000mを超える。多くのサイクリストにとって、一筋縄にはいかない難度を誇る。

今回のルートデータ

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

この記事を書いた人

橋本謙司のアバター 橋本謙司 株式会社 BIKE & RUN 代表取締役

自転車メディアの立場として活動を続ける自転車ジャーナリスト。
国内外、様々な自転車イベントを実走取材する。また、自身も強豪アマチュアレーサーとして国内外のヒルクライムやロードレースに参加し、優勝・入賞経験がある。
一方で、全国各地のサイクルツーリズムの施策のお手伝いや広報活動に取り組む。日向涼子とともに「じてんしゃと泊まる宿」を4回刊行。
スポーツサイクル全般に関わるジャーナリストとして、専門誌や専門WEB媒体での撮影・ライティングを行いながら、ムービー制作(動画撮影・動画編集)も手掛ける。

目次