「雪ちゃり」スノーライド体験

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冬でも雪でも自転車に乗れる!

スキー場を自転車で駆け抜けるアクティビティをご存じですか?
その名も、スノーライド!

「冬は自転車に乗れなくて…」とお嘆きの皆さま。冬でも、雪でも、自転車に乗れちゃう遊びがありますよ。
日本国内では珍しいこの非日常の自転車遊びを体験しに、長野県の最北部エリアの戸狩温泉スキー場まで行ってきました。

山々が連なる雄大な景色が広がる長野県最北部の戸狩温泉。除雪によって高さ2m近くにも積み上がった雪壁の先に今回の目的地である戸狩温泉スキー場があります。

長野県北部は全国有数のウィンタースポーツエリアだけに有名なゲレンデ数も多いのですが、戸狩温泉スキー場へ向かった理由はスキーやスノーボードではなく、「ゲレンデを自転車で走れるから」です。

手ぶらでスノーライド

使用する自転車は、「雪ちゃりスノーライド」の受付センターで借りたファットバイク。ウエアもスキー場に入ってすぐの「ゲストハウス岩戸」で借りることができるので、ここでは手ぶらでスノーライド体験できます。

太いタイヤがふかふかの雪にしっかり対応。ブレーキとハンドルで通常の自転車のように操作が可能。初心者でも気軽に挑戦できる。

戸狩温泉スキー場で「雪ちゃりスノーライドツアー」がスタートしたのは2021年12月。近年、太いタイヤを履かせたファットバイクやMTBで走る雪上ライドは全国でも増えつつあるが、スキー場でスノーライドを実現するためには運輸局の許可手続きや安全面を考慮したコース整備など乗り越えるべきことも多い。

ゲレンデのリフトに自転車を乗せて楽しむスノーライドツアーは戸狩温泉が日本国内では初。

運搬はおまかせ 専属ガイドと走行で安心

ツアーは約2時間の行程で、専属ガイドと一緒に約2kmのツアーコースを走ります。ツアー内容やバイクの基本的な扱い方のレクチャーを受けたのち、早速リフトへ。

バイクはスタッフが前もってゲレンデ上部へとリフトで運んでくれます。リフトでも手ぶらのまま列に並び、ゲレンデ中腹のスタート地点まで移動しました。

絶景ダウンヒル

戸狩温泉スキー場の目玉は、ゲレンデに広がる大パノラマ!千曲川の流れる飯山市街と山並みが美しく、標高700mほどの比較的低地にあるこのコースは天候が安定しやすいそう。

そしてこの日は、絶好のスノーライド日和でした!

太いタイヤを履かせたファットバイクと呼ばれるこの自転車はタイヤの空気圧を0.5気圧前後の低圧に設定。
圧雪されたコースの上にほどよくフカフカの雪が積もり、コンディションも良好です。

雪ちゃりスノーライドツアーコースは傾斜がゆるい林間コースで、はじめてのスノーライドでも怖さなく楽しんで走れます。轍の上をトレースしたり、降雪した雪の上を走行したりと、童心に返りながら爽快にコースを下ります。

雲の上を走るような未体験ゾーン

雪の中を自転車で走る感覚は独特の浮遊感があり、MTBなどのオフロード走行とも違う世界観が広がっていました。

コースの途中には下界の絶景を見渡せるビュースポットも多く、立ち止まっては写真を撮りながらおよそ2時間のツアーを楽しみましたよ。

戸狩温泉スキー場のスノーライドの最大の魅力は、リフトで自転車を運搬、ゲレンデ上部から爽快にダウンヒルを楽しめるところにあります。

麓を走るライドと違い、美しく雪化粧した山並みを眺めながらのダイナミックなスノーライド体験は別格の楽しさ!

雪ちゃりスノーライドツアー開催日などの詳細はシーズンごとに異なる場合があるので、

戸狩温泉スキー場のホームページまたは、雪ちゃりスノーライドのページをご覧ください。

雪ちゃりライドツアー以外にもコース貸し切りで夜間走行を楽しめる「雪ちゃりナイター」も開催されています。こちらは自身のバイクを持ち込み可能とのことです。

※このページに記載されている情報は記事掲載時のものであり、実際には異なる場合がございます。最新の情報はご自身にて公式ページをご確認ください。

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この記事を書いた人

橋本謙司のアバター 橋本謙司 株式会社 BIKE & RUN 代表取締役

自転車メディアの立場として活動を続ける自転車ジャーナリスト。
国内外、様々な自転車イベントを実走取材する。また、自身も強豪アマチュアレーサーとして国内外のヒルクライムやロードレースに参加し、優勝・入賞経験がある。
一方で、全国各地のサイクルツーリズムの施策のお手伝いや広報活動に取り組む。日向涼子とともに「じてんしゃと泊まる宿」を4回刊行。
スポーツサイクル全般に関わるジャーナリストとして、専門誌や専門WEB媒体での撮影・ライティングを行いながら、ムービー制作(動画撮影・動画編集)も手掛ける。

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